BRAF変異の有無にかかわらず、切除不能または転移性悪性黒色腫において
2016年1月28日、小野薬品工業株式会社は、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社がオプジーボ(一般名:ニボルマブ)とヤーボイ(一般名:イピリムマブ)の併用療法について、米国食品医薬品局(FDA)から適応拡大の承認を取得したことを明らかにした。
承認を獲得したのは、BRAF V600 野生型および BRAF V600 変異陽性の切除不能または転移性悪性黒色腫患者の治療薬としてだ。
同時に、オプジーボ単剤療法についても、未治療のBRAF 変異陽性の進行期悪性黒色腫患者へ適応が拡大された。
世界初の承認を取得したPD-1 免疫チェックポイント阻害薬
オプジーボは2014年に世界初の承認を取得したPD-1免疫チェックポイント阻害薬だ。PD-1とPD-1リガンドとの結合を阻害し、がん細胞により不応答となっていた抗原特異的T細胞を回復・活性化させる効果を持つ。現在は日本を含む46カ国で承認済みだ。
ヤーボイとの併用療法により、2 つの免疫チェックポイントを阻害して、抗腫瘍活性を増強させることが可能となる。

小野薬品工業株式会社 プレスリリース
http://www.ono.co.jp/jpnw/PDF/n16_0128.pdf