ロシュがCD30タンパクの検査用キットの製造販売承認を取得
東京都港区に本社を置くロシュ・ダイアグノスティックス株式会社は、CD30タンパクを検出するための組織検査用腫瘍マーカーキットの製造販売承認を2014年9月30日に取得したことを発表しました。この腫瘍マーカーキットの名称は「ベンタナ OptiView CD30(Ber-H2)」となります。
今回の検査用キットの詳細と開発の背景とは
今回承認された腫瘍マーカーキットが検出するCD30タンパクは、悪性リンパ腫等の組織や細胞中に発現する物質で、同社が有しているベンタナ・ベンチマーキングシリーズが誇る自動免疫染色装置を用いることで定性的に検出することが可能。このことは悪性リンパ腫の分類を判定する上での診断補助に役立つことが期待されます。
悪性リンパ腫は日本においてその患者数が増加傾向にある疾患で、2014年にはおよそ27,900人が新たに悪性リンパ腫と診断されました。一口に悪性リンパ腫といってもホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫の2種類があり、そこからさらに細胞の種類、増殖方法など30種類以上のタイプへの分類がされます。これら一つ一つのタイプ毎に化学療法に対する反応が異なることから、それぞれの組織型判定を正確に行うことが大変重要なのです。

ロシュ・ダイアグノスティックス プレスリリース
http://www.roche-diagnostics.jp/