細胞性医薬品の承認を申請中
9月26日、JCRファーマ株式会社は、人の骨髄液から採取したヒト間葉系幹細胞を利用し、医薬品を製造。同社は、JR-031の効果・効能に「急性移植片対宿主病(急性GVHD)」の承認を厚生労働省へ申請。
急性移植片対宿主病は、白血病などの治療に用いられる造血幹細胞移植後の移植にまつわる合併症。移植された造血幹細胞に含むリンパ球の免疫細胞が、患者の体を攻撃してしまう病気。
また、ステロイド抵抗性の急性移植片対宿主病の患者に効果を発揮する。
JR-031が移植片対宿主病の治療の救世主へ期待
JR-031は、健康な体から採取した骨髄液から間葉系幹細胞を分離して、培養で製造を行う。医薬品と同じで、不特定多数の多くの患者に投与できる。
JR-031の技術は、JCRファーマが2003年に米国オサイリス社から技術を導入。今回の承認を取得できれば、JR-031は、日本初の細胞性医薬品となり、移植片対宿主病の治療に新しい選択源となる。
緊急時の対応に期待が高まる
JCRファーマは、急性移植片対宿主病の治療薬として、今まで開発を進めてきた。ヒト間葉系幹細胞は、あらかじめ製造ができ、冷凍保存が可能となり、緊急時の対応が可能。その利便性に期待が高まる。
JCRファーマは、何が求められているかを考えて、製造販売を行っている。また、再生医療などの製品で製造販売承認申請も行った。

JCRファーマ株式会社 ニュースリリース
http://www.jcrpharm.co.jp/