大日本住友製薬が米社に短時間作用型β作動薬の販売権譲渡へ
大阪府大阪市に本社を置く大日本住友製薬株式会社は、同社の米国子会社であるサノビオン・ファーマシューティカルズ・インクを通じて、短時間作用型β作動薬である「ゾペネックスIS」の販売権を米国イリノイ州にあるAkorn, Inc.社に譲渡する契約を締結したと、2014年10月1日に発表しました。
今回の契約の内容及び背景とは
今回の契約に基づいて、サノビオン社は「ゾペネックスIS」販売権の上と価格として4,500万ドルを受領。譲渡日は米国時間の同日10月1日となります。譲渡日以降については、Akorn社が「ゾペネックスIS」の販売を米国においても行っていきます。なお、大日本住友製薬によれば、今回の契約締結による2015年3月期の連結業績への影響は軽微であると表明。
「ゾペネックスIS」はサノビオン社が開発した薬で、1999年から米国で発売。主に気管支けいれんの治療と予防を目的とした気管支拡張剤です。2012年8月には後発医薬品も参入しています。なお、定量噴霧式の製剤である「ゾペネックスHFA」に関しては、引き続きサノビオン社が米国における販売を継続します。そして同社では呼吸器領域に経営資源を投入しており、現在は慢性閉塞性肺疾患(COPD)の治療剤として「SUN-101」を開発しているところです。

大日本住友製薬 ニュースリリース
http://www.ds-pharma.co.jp/pdf_view.php?id=629