2025年06月29日(日)

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東大と東北大、塩野義製薬に対して腎臓病治療薬創製のためのリード化合物を導出

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東大と東北大、塩野義製薬に対して腎臓病治療薬創製のためのリード化合物を導出

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東大と東北大、塩野義製薬に対して腎臓病治療薬創製のためのリード化合物を導出

　2014年9月26日 03:00　

東大と東北大がリード化合物を導出

東京大学と東北大学は創薬の共同研究を展開しており、今回塩野義製薬に対して慢性腎臓病などに対する治療薬創製のためのリード化合物を導出することに成功したと2014年9月18日に発表しました。

国家プロジェクトでもある健康医療戦略

現在安倍政権が取り組む重要施策の一つである健康医療戦略は、大学などアカデミアで行われている生命科学の基礎研究を日本発の新薬開発に繋げることを目標としており、この施策の下整備された大型創薬基盤設備を用いてこの成果は誕生しました。

国家プロジェクトによって構築された東京大学が有する大型化合物ライブラリーをもとに、東京大学と東北大学は共同研究を実施、臓器の線維化や炎症などに関係している酵素オートタキシンの作用を抑制する効果のある化合物を新しく発見したのです。この大型化合物ライブラリーは、創薬研究を目指す研究者たちであれば誰もがアクセスできるデータベースで、今回の発見にはこのライブラリーが大きく貢献しています。

さらに、この化合物が標的分子オートタキシンに結合する様子についても、X線結晶構造解析を用いて明らかにしました。こうした知見から今回の創薬リード化合物の導出へとつながったのです。今回見出された化合物の薬理効果を塩野義製薬も高く評価、今回の発表となりました。