「アイリーア」の適応追加承認取得
バイエル製薬と参天製薬は、眼科用VEGF阻害剤である「アイリーア」について、適応追加承認を取得したことを2014年9月22日に発表しました。今回適応追加の対象となったのは、病的近視に関する脈絡膜新生血管で、バイエル薬品が申請していました。なお、「アイリーア」の製品名は「アイリーアR硝子体内注射液40mg/mL」及び「アイリーアR硝子体内注射用キット40mg/mL」で、一般名はアフリベルセプト(遺伝子組み換え)となります。
病的近視に関する脈絡膜新生血管の治療について
病的近視に関する脈絡膜新生血管は、網膜疾患のひとつで、網膜に異常な血管が新たに形成されることで視力障害を引き起こします。この病気を発症した患者の視力は、何も治療せずに放置すると数年から10年ぐらいの間で、大きく低下する可能性があります。
強度の近視は日本を含むアジアで多く発症していることから治験は日本とアジア諸国との国際共同治験として実施しました。今回の治験を通じて、早期にアイリーアを投与した群ほど視力改善効果が見られることから、早期治療の重要性も示唆されたところです。

バイエル プレスリリース
http://byl.bayer.co.jp/