小細胞肺がんの確定診断の補助に
ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社は、小細胞肺がんの確定診断の補助に用いられる腫瘍マーカーProGRPを測定する「エクルーシス試薬 ProGRP」を、9月26日に発売した。
同薬は、30μLという微量検体を18分で測定し、開封後6週間にわたり自動分析装置上での使用が可能にしている。
(画像はプレスリリースより)
経過観察を目的とした腫瘍マーカーとして
近年、肺がんは日本人のがんによる死亡原因のトップとなった。また、今後も増加する傾向にある。
肺がんは、大きく2つの組織型に分類される。ひとつは、肺がん全体の85~90%を占める、非小細胞肺がん。そしてもうひとつは、10~15%を占める小細胞肺がんだ。
小細胞肺がんは、ProGRP(ガストリン放出ペプチド前駆体)の陽性率が比較的高いという特徴を持つ。そのため、組織型の鑑別や、経過観察を目的とした腫瘍マーカーとして、ProGRPが広く利用されている。
検体数が少ない医療機関の検査室にも対応
「エクルーシス試薬 ProGRP」は、同社の自動分析装置を用い、30μLという微量検体を18分で測定する。開封後6週間にわたり、自動分析装置上で安定性を保つことが可能となったため、検体数が少ない医療機関の検査室にも対応することができる。
同社は、同剤の発売により、肺がんの補助診断に有用な腫瘍マーカーのラインアップを拡充できたとしている。今後も、臨床的な価値の高い製品を提供することで、検査の効率化に貢献するという。

「エクルーシス試薬 ProGRP」発売のお知らせ - ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社
http://www.roche-diagnostics.jp/news/14/09/24.html