欧州糖尿病学会年次集会にて発表
武田薬品工業株式会社は、第50回欧州糖尿病学会年次集会における2型糖尿病治療薬「トレラグリプチンコハク酸塩」の臨床第3相試験成績発表について、発表を行った。
同学会は、オーストリアのウィーンにて2014年9月15日から19日までの期間で開催されたもの。
週1回の投与で血糖コントロールを可能に
「トレラグリプチン」は、週1回の投与で良好な血糖コントロールを可能にする、ジペプチジルペプチダーゼ-4(DPP-4)阻害薬。
DPP-4は、血糖調節において重要な役割を担うインクレチンホルモンであるグルカゴン様ペプチド-1と、グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチドの、2つのホルモンの不活化をもたらす。「トレラグリプチン」は、このDPP-4を選択的かつ持続的に阻害することで、インスリンの分泌を血糖値に応じて高め、血糖値をコントロールする。
アログリプチン投与群に対する非劣性が示された
学会では、「トレラグリプチン」の臨床第3相試験の成績が発表された。試験は、243名の日本人2型糖尿病患者を対象として、24週間にわたり行われている。
主要評価項目は、投与24週時におけるベースラインからのHbA1cの変化量。結果としては、同薬投与群のアログリプチン投与群に対する非劣性が示された。有害事象発現頻度も、アログリプチン投与群と同程度であり、同薬投与群では低血糖はみられなかったとしている。
武田薬品は、本年3月に厚生労働省へ対し、同薬の製造販売承認申請を行っている。

第50回欧州糖尿病学会年次集会における2型糖尿病治療薬トレラグリプチンの試験結果発表について - 武田薬品工業株式会社
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