アルツハイマー型認知症の治療薬を共同開発・発売
イーライリリーとアストラゼネカは、AZD3293を共同開発・販売することを発表。アルツハイマー型認知症の治療薬の経口βセクレターゼ切断酵素(BECE)の阻害剤となる。
臨床開発は、イーライリリーが主導し、アストラゼネカが製造を担当。また、販売は両社が共同で実施する。
認知症の60%~80%がアルツハイマー型認知症
米国で、アルツハイマー型認知症は、大きな健康課題として問題視されている。
変化に気づいてから、認知症と確定診断を受けるまでに、平均15か月とされるアンケートの結果が出ている。早期の発見では、治療が可能とされ、薬によって進行状況を抑えることができる。アンケート結果の他には、早期に確定診断されても、治療以外の介護や経済支援のサポートが整っていないと答える人も多い。
アルツハイマー型認知症は、アミロイドβのタンパク質で作られるアミロイド斑がたまる。BECE阻害剤は、たまったアミロイド斑の働き防ぐ。この働きがアルツハイマー型認知症の進行を遅らせる効果がある。
両社の開発への情熱が、今回の共同開発へ
アルツハイマー型認知症を研究してきたイーライリリー。アストラゼネカの研究力。両社は、画期的な新薬の開発に力を入れてきた。両社の新薬に掲げる情熱が、アルツハイマー型認知症の新薬開発への提携となった。
現在、医学の中でも大きな問題とされているアルツハイマー型認知症。両社の共同開発・販売は、いち早く患者に新薬を届けること可能となる。

イーライリリー プレスリリース
https://www.lilly.co.jp/アストラゼネカ プレスリリース
http://www.astrazeneca.co.jp/