尋常性乾癬治療のための外用剤を発売
協和発酵キリンとレオファーマは、尋常性乾癬治療剤を発売することを2014年9月11日に発表しました。本剤の名称は「ドボベット軟膏」です。
同剤はレオファーマの親会社であるデンマークの企業が開発した薬で、尋常性乾癬に対する外用剤として2001年からデンマークで承認され発売されました。それ以後、アメリカを含めて世界97カ国で承認を受け、これらの国では尋常性乾癬治療における第一選択薬の一つとして用いられています。
同剤はレオファーマが自社開発及び発売する初の製品で、販売元には協和発酵キリンが加わり、二社で共同してマーケティング活動を行います。
(画像はニュースリリースより)
同剤の特徴について
同剤はステロイドであるベタメタゾンジプロピオン酸エステルとカルシポトリオール水和物の配合外用剤です。現在はそれぞれの成分が個別に含まれる薬が存在し、両者を重ね塗りするという治療が行われてきました。今回の治療剤では、両者が配合され、こうした重ね塗りが不要となります。
慢性かつ難治性の皮膚疾患である乾癬の患者は日本にはおよそ43万人います。こうした乾癬患者に対して同剤は、速やかな効果の発現というメリットをもたらします。また同剤は1日1回1剤塗布で足りるので、外用剤の塗布に伴う煩雑さから解放されることが期待されます。

協和発酵キリン ニュースリリース
http://www.kyowa-kirin.co.jp/