抗ウイルス剤「テラビック錠250mg」
2014年9月19日、田辺三菱製薬株式会社は、抗ウイルス剤「テラビック錠250mg」(一般名:テラプレビル)がジェノタイプ2型C型慢性肝炎の効能・効果の追加に係る承認事項の一部変更承認を取得したと発表した。
同剤は経口のC型慢性肝炎治療薬。これまで日本人患者の約7割にあたるジェノタイプ1型に使用されてきたが、今回の承認取得により、日本人患者の約3割を占めるジェノタイプ2型への使用も可能となった。
これまでジェノタイプ2型のC型慢性肝炎に対しては、ペグインターフェロン アルファとリバビリンによる2剤併用療法をとる以外に有効な治療法がなかったが、以後は同剤を含む3剤併用療法を用いることができるようになる。
国内ではジェノタイプ1b、2a、2bの3亜系に分けられる
C型慢性肝炎は、C型肝炎ウイルスの感染により6ヵ月以上にわたって肝臓の炎症が続き、その働きが悪くなっていく病気だ。国内におけるC型肝炎ウイルスの遺伝型は1b、2a、2bの3亜系で占められており、それぞれの割合が70%、20%、10%と報告されている。
治療は同剤をはじめとする抗ウイルス剤による治療法と、肝庇護剤を投与し病気の進行を遅らせる治療法とがあり、病気の進行具合、現在の炎症の状態、年齢などを考慮して治療法が決定される。

抗ウイルス剤「テラビック錠250mg」ジェノタイプ2型C型慢性肝炎に係る追加適応の承認取得のお知らせ
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