世界で初のアルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症治療剤に
2014年9月19日、エーザイ株式会社は同社が開発したアルツハイマー型認知症治療剤「アリセプト」(一般名:ドネペジル塩酸塩)が、国内におけるレビー小体型認知症を適応とする承認を獲得したと発表した。
今回の承認は、同剤における臨床第2相試験、臨床第3相試験などの結果に基づくものだ。同剤はプラセボ投与群との比較において、認知機能障害、精神症状・行動障害、全般臨床症状に関する有効性評価項目について有意な改善を示した。
これにより、同剤はレビー小体型認知症の効能・効果を有する世界で初めての薬剤となった。
アルツハイマー型認知症、血管性認知症と並ぶ3大認知症のひとつ
レビー小体型認知症は大脳と脳幹の神経細胞脱落とレビー小体の多数の出現を特徴とする変性性認知症。
進行性の認知機能障害に加え、精神症状・行動障害、運動障害、自律神経障害が発現するのが特徴で、日本ではアルツハイマー型認知症、血管性認知症と並ぶ3大認知症と位置づけられている。
同剤の効能・効果はアルツハイマー型認知症及びレビー小体型認知症における認知症症状の進行抑制である。

「アリセプト」 日本でレビー小体型認知症に関する効能・効果の承認を取得
http://www.eisai.co.jp/news/news201452.html