ファイザーが嫌気性菌感染症治療剤の発売を発表
東京都渋谷区に本社を置く、ファイザーは嫌気性菌感染症治療剤である「アネメトロ(R)点滴静注液500mg」を2014年9月26日金曜日に発売することを発表しました。なお同剤の一般名はメトロニダゾールとなります。
(画像はプレスリリースより)
同剤の特徴とは
メトロニダゾールそのものは嫌気性菌感染症に対する標準的な治療薬で国内外における医学の教科書、各種ガイドラインなどでも推奨されています。国内においては膣トリコモナスによる感染症であるトリコモナス症を適応症として、メトロニダゾール経口剤が1961年に承認されました。その後、メトロニダゾール経口剤は細菌性膣症、感染性腸炎、アメーバ赤痢、ヘリコバクター・ピロリ菌などに対して追加承認がなされました。
しかしこれらはすべて経口剤であり、海外と異なり国内では注射剤が発売されておらず、特に患者が重症の場合は薬の経口投与が難しいことから、日本において注射剤のニーズが存在していました。
こうした状況を踏まえて同社では、「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」の開発企業募集に応じ、開発に成功、2014年7月4日に製造販売承認を取得したため、今回の発売にいたりました。

ファイザー プレスリリース
http://www.pfizer.co.jp/