長期継続投与試験の2年目における結果
バイエルヘルスケア社は、同社の肺高血圧症治療薬「アデムパス」が、長期試験の結果から安全性と持続的な有効性を示したと発表した。
長期継続投与試験の2年目における結果では、運動耐容能及びWHO機能分類の改善が示され、忍容性も概ね良好だったという。
心不全や死に至る肺高血圧症
肺高血圧症は、進行性の心肺疾患。一般的な症状は、息切れ・疲労・めまい・失神などであり、肺動脈の血圧が正常値よりも高くなることで心不全や死に至る場合がある。
「アデムパス」は、可溶性グアニル酸シクラーゼ刺激剤と呼ばれる、肺高血圧症における重要な分子メカニズムをターゲットとした、新しいクラスの薬剤。
同剤の長期継続投与試験は、非盲検下で行われた。2年目の結果において、運動耐容能及びWHO機能分類の改善が示されたという。忍容性も概ね良好であり、安全性プロファイルも良好としている。
肺高血圧症患者の生活向上を
この試験結果から同社は、「アデムパス」の投与により患者は長期にわたり持続的な改善を得ることが裏付けられたとする。
同社は、同剤の広範囲な開発プログラムを構築することが、肺高血圧症患者の生活を向上させ、高いアンメットメディカルニーズとされているこの疾患への理解を深めるとしている。

バイエルの「アデムパス」、長期試験の結果から安全性と持続的な有効性を示す - バイエル薬品株式会社
http://byl.bayer.co.jp/html/press_release