日本医科大学と共同で出願
株式会社スリー・ディー・マトリックスは、同社のペプチド技術を用いた「トランスフェクション剤(細胞への遺伝子導入剤)」 に関して特許を取得したと発表した。
この特許は、界面活性剤様ペプチド技術について、同社が学校法人日本医科大学と共同で出願していたもの。トランスフェクション剤(細胞への遺伝子導入剤)としての適用で、日本における特許が成立した。
遺伝子導入方法の候補の一つになる
細胞への核酸導入に関する基礎研究において、トランスフェクション剤の候補は現在も多くの研究が進められている。細胞毒性が低く、患者の負担もより少なく、また遺伝子導入効率が良く腫瘍へのより高い治療効果が期待されるためだ。
この特許は、界面活性剤様ペプチドをトランスフェクション剤として利用し、腫瘍組織に核酸(=遺伝子)を投与する方法に関するもの。腫瘍細胞への界面活性剤様ペプチドによる核酸の導入が、遺伝子発現制御に有用であることが示されている。種々の固形がん治療における、臨床使用が可能な遺伝子導入方法の候補の一つになるという。
特許技術の臨床応用へ向け
同社は、独立行政法人国立がん研究センターと共同で、今回取得した特許技術の臨床応用へ向け、医師主導治験の準備を進めているという。
この特許の発明名称は、「トランスフェクション剤」。特許番号は「日本特許第5606318号」。特許権者は「学校法人 日本医科大学」および「株式会社スリー・ディー・マトリックス」となっている。

「トランスフェクション剤(細胞への遺伝子導入剤)」に関する特許取得のお知らせ - 株式会社スリー・ディー・マトリックス
http://www.3d-matrix.co.jp/dl_file/2014/