塩野義製薬が株主のViiV社が開発
塩野義製薬株式会社は、HIV感染症治療薬「Triumeq」について、同剤を開発中の英ViiV Healthcare Ltd.(以下「ViiV社」)が欧州委員会より販売承認を取得したと発表した。
塩野義製薬は、ViiV社の株主。同剤は、塩野義製薬社とViiV社の共同研究開発から見出されたインテグラーゼ阻害薬ドルテグラビルを配合している。
1日1回1錠の簡便な服用を可能にした
「Triumeq」は、インテグラーゼ阻害薬であるドルテグラビルに、核酸系逆転写酵素阻害薬であるアバカビルおよびラミブジンを配合した、HIV感染症治療薬。
同剤の大きな特徴は、1日1回1錠の簡便な服用を可能にしたこと。長期間の多剤併用療法が標準的な治療法となっている現在のHIV感染症治療において、同剤は、患者の長期にわたる服薬遵守への貢献が期待されている。
欧州の患者にも新たな治療の選択肢を提供
ViiV社は、2014年8月22日付けで米国食品医薬品局(FDA)から「Triumeq」の承認を取得。今回の承認取得により、欧州のHIV患者にも同剤が新たな治療の選択肢として提供されることとなる。
塩野義製薬は、ViiV社の株主として今後も同社の経営に参画するとともに、「Triumeq」ならびに関連化合物の価値最大化に貢献するとしている。

HIVインテグラーゼ阻害薬ドルテグラビルを含む配合剤の欧州における承認取得に関するViiV社の発表について - プレスリリース
http://www.shionogi.co.jp/company/news/