本年9月2日に薬価基準に収載
中外製薬株式会社は、ALK阻害剤アレクチニブ塩酸塩カプセル「アレセンサカプセル20mg、同40mg」(以下、「アレセンサ」)の販売を開始したと発表した。
同剤は抗悪性腫瘍剤/ALK阻害剤であり、本年9月2日に薬価基準に収載されていた。
(画像はプレスリリースより)
選択性の高い経口のALK阻害剤「アレセンサ」
「アレセンサ」は、中外製薬鎌倉研究所で創製された、選択性の高い経口のALK阻害剤。
非小細胞肺癌患者の2~5%では、ALK融合遺伝子の発現が報告されている。この融合遺伝子が発現している細胞は、恒常的にALKのキナーゼ活性が上昇しており、細胞増殖が制御されず、細胞が腫瘍化していると考えられている。
「アレセンサ」は、このキナーゼ活性を選択的に阻害することで、腫瘍細胞の増殖を阻害。細胞死を誘導することで、抗腫瘍効果を発揮する。
患者に貢献できるよう、適正使用の推進を図る
同剤は、「ALK融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌」を効能・効果として、2014年7月4日に製造販売承認を取得。同年9月2日、薬価基準に収載されていた。
オンコロジー領域の国内トップ製薬企業であることを自認する中外製薬は、同剤が新たな治療選択肢として患者に貢献できるよう、適正使用の推進を図るとしている。

抗悪性腫瘍剤/ALK阻害剤「アレセンサ」の発売について - プレスリリース
http://www.chugai-pharm.co.jp/news