注射を使わず、自宅での治療が可能
鳥居薬品株式会社は、減感作療法(アレルゲン免疫療法)薬「シダトレンスギ花粉舌下液」(以下「シダトレン」)を、2014年10月8日より販売を開始すると発表した。
同剤は、国内で初めて承認された、舌下に投与する減感作療法薬。注射を使わず、自宅での治療が可能であることが大きな特徴となっている。
(画像はプレスリリースより)
舌下に投与する減感作療法薬、国内初承認
減感作療法は、アレルギー疾患の原因となるアレルゲンを低濃度・少量から投与し、徐々に増量して高濃度へ移行させ、アレルゲンに対する過敏性を減少させるという治療法。アレルギー症状の軽減や長期にわたり症状をおさえる可能性があるが、治療前には症状がアレルゲンによるものかの確定診断が必要であり、治療期間が3~5年と長期に及ぶ。
「シダトレン」は国内で初めて承認された、舌下に投与する減感作療法薬。以前から施行されてきた皮下注射による減感作療法に比べると、注射による痛みもなく、また自宅で治療ができるのも特徴となっている。
患者の治療に貢献できることを期待
「シダトレン」は、製造販売承認を本年1月に取得し、同年年9月2日付で薬価基準に収載された。
同社は、同剤がスギ花粉症治療の新たな選択肢として定着し、患者の治療に貢献できることを期待している。
また、より利便性に優れた減感作療法薬「TO-206」の開発も進行中だという。「TO-206」は、舌下での保持が容易で、かつ常温での保管が可能。現在、第2/3相臨床試験を実施されている。

減感作療法(アレルゲン免疫療法)薬「シダトレンスギ花粉舌下液」薬価収載および新発売のお知らせ - プレスリリース
http://www.torii.co.jp/release/