多剤耐性結核の新薬で結核の治療方法が変わる
大塚製薬は、「デルティバ錠50mg」(一般名:デラマニド)を9月26日に発売することを発表。日本国内での結核治療薬の新薬は、約40年ぶりとなる。
「デルティバ」は、現在、日本で発売されている結核の治療薬では、唯一の多剤耐性結核の薬剤。
(画像はプレスリリースより)
日本においての結核
戦後、結核患者の数は、低下した。しかし、今でも結核患者は、10万人に対して17人おり、先進国の中では、高い水準。
現在、日本で発売されている既存の薬を服用している患者の中には、薬に対して耐性を持ってしまい、薬が効かなくなる患者がいる。しかし、今回のデルティバは、新しいメカニズムのため、薬に対して耐性を持ってしまった患者にも効果が期待できる。
デルティバの効能
世界9か国で行われた臨床試験では、1日2回、朝・夕食後にデルティバを1回100mgの併用を行った。2か月後の検査で、たんの中の結核菌陰性化率は、45.4%となり、プラセボで治療している患者の29.6%よりも高い結果を示す。
新しい治療法を望んでいた日本では、デルティバの発売は、期待が大きい。デルティバの発売で、今までは、隔離されていた患者に対して、金銭的負担やストレスから解消されると期待が高まる。

大塚製薬 プレスリリース
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