「カナグル錠100mg」発売
田辺三菱製薬株式会社と第一三共株式会社が、「カナグル錠100mg」(一般名:カナグリフロジン水和物)の発売を発表。田辺三菱製薬が製造と販売をおこなう。
「カナグル錠100mg」は、腎臓に直接作用する糖尿病治療薬。SGLT2阻害薬だ。カナグル錠100mgは、今までの2型糖尿病治療とは異なり、糖の再吸収を抑え、尿で体内の糖を外へ排出。
(画像はプレスリリースより)
48か国の海外で高評価
「INVOKANA」の名前で承認されているカナグル錠。世界の48か国で承認がとれている。遺伝が原因のとされる2型糖尿病患者に対しておこなった臨床試験では、有効性も安全性も確認がとれているので、日本での販売にも期待が持てる。
他の効果として、糖尿病の大敵の肥満にも効果が見られる。カナグル錠の服用で、体重の減少にも期待が集まる。現在、体重をコントロールする糖尿病治療薬は、存在する。しかし、皮下注射薬なので、患者にとって使いにくい薬と言える。カナグル錠は、錠剤なので、1日1回、朝食前か朝食後の服用で、患者の精神的な負担も少なく治療することが可能になる。患者は治療薬が使いやすくなり、糖尿病の治療にも効果が期待できる。
現段階では、インスリンとの併用に対して、いくつかの問題点が残るが、使用量の調整をおこなうなどで対応する。
今後の目標
田辺三菱製薬と第一三共が共同で販売プロモーションを展開。糖尿病の治療薬の領域において、NO.1を目指す。カナグル錠の発売で、患者に対して、治療の選択肢を増やし、患者の治療に貢献する。

田辺三菱製薬株式会社
http://www.mt-pharma.co.jp/第一三共株式会社
http://www.daiichisankyo.co.jp/