メディネットが臨床試験結果を発表
株式会社メディネットは、東京大学医学部付属病院と共同で、腎細胞がんを対象とした、樹状細胞ワクチン療法と分子標的薬スニチニブを併用した臨床試験の結果を2014年8月19日に米国がん免疫学会の学会誌で発表しました。
本臨床試験の内容とは
本臨床試験では、腎細胞がん患者の協力の下、手術で採取した患者自身の腫瘍組織を用いて、樹状細胞ワクチン療法と分子標的薬スニチニブを併用することで、この治療法が安全かどうか、そして有効かどうか、確認することを目的としています。そして、今回の臨床試験においては、同社が独自に開発した樹状細胞加工技術が用いられています。
臨床試験に参加した8名においては、樹状細胞ワクチン療法を原因とした重篤な有害事象は見られず、腫瘍が完全に消失した例が1例、腫瘍の大きさが30%以上減少した例が1例が認められました。
分子標的薬は分子シグナルが伝達する経路を阻害するための目的としていますが、今回の臨床試験では、こうした分子標的薬が体内の免疫機構に変化を与えることが確認でき、この薬を用いることで樹状細胞ワクチンの免疫応答を高めることで治療効果を増大させることが示唆されたのです。

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