塞栓源不明の塞栓性脳卒中、末梢動脈治療を受ける末梢動脈疾患、急性冠症候群で
2014年8月29日、バイエル薬品株式会社は経口第Xa因子阻害剤「リバーロキサバン」(日本販売名「イグザレルト錠」)のグローバル臨床試験プログラムを拡大すると発表した。
アンメット・メディカル・ ニーズがある血栓症関連疾患分野で「塞栓源不明の塞栓性脳卒中(ESUS)」、「末梢動脈治療を受ける末梢動脈疾患(PAD)」、「急性冠症候群(ACS)」を対象に、3つの新たな臨床試験が実施され、同剤の安全性と有効性が検討される。
同剤は最も幅広い適応症を持つ新規経口抗凝固剤であり、海外では既に7つの異なる領域をカバーする5つの適応症が承認されている。ほかの新規経口抗凝固薬より幅広く血栓塞栓症の発症を抑制できる。
(画像はホームページより)
27万5,000人以上が臨床試験と実臨床に参加
同剤の臨床試験と実臨床への参加者は27万5,000人以上にのぼる。
今回実施される臨床試験において、「ESUS」に対してはその患者における脳卒中再発予防について、1日1回の投与に予想される臨床的価値が検討される。
「PAD」については末梢血行再建術を受ける症候性PAD患者に対して、同剤が同様の発症予防作用があるかどうかが検討される。「ACS」に関しては既往患者を対象に同剤の長期発症抑制作用が評価され、成功すれば国際共同第3相臨床試験へと進むことになっている。

バイエル リバーロキサバンの臨床試験を重大なアンメット・メディカル・ニーズがある動脈血栓塞栓症領域に拡大
http://byl.bayer.co.jp/html/press_release/