今回の承認申請は、日本では5つ目
バイエル ヘルスケア社は、アフリベルセプト硝子体内注射液の日本でにおける製造販売承認申請を行ったと発表した。
同注射液は、既に日本において滲出型加齢黄斑変性(wetAMD)および網膜中心静脈閉塞症(CRVO)に伴う黄斑浮腫の適応で承認されている。今回の承認申請は、日本では5つ目。
遺伝子組換え融合タンパク質、アフリベルセプト
血管内皮増殖因子(VEGF)は、生体内に存在する天然のタンパク質。通常の役割は、組織や器官の成長を支える新しい血管の形成促進だが、眼内における異常な血管新生にも関与し、浮腫も誘発する。
アフリベルセプトは、ヒトVEGF受容体1と受容体2の細胞外ドメインの一部を、ヒトIgG1のFcドメインと融合させた、遺伝子組換え融合タンパク質。可溶性のデコイ(おとりの)受容体としてVEGFの一種であるVEGF-Aと胎盤成長因子に結合することにより、本来のVEGF受容体への結合および活性化を阻害することができる。
「アイリーア」のブランド名で販売
アフリベルセプト硝子体内注射液は、アフリベルセプトの硝子体内への投与が可能となるよう、等張化された注射液として開発された。wetAMDの適応に対して約80カ国で、CRVOに伴う黄斑浮腫の適応に対して約60カ国で承認を取得。「アイリーア」のブランド名で販売されている。
同社は、日本で5つ目となる今回の承認申請について、さまざまな網膜疾患に苦しむ患者の症状改善に対するバイエルのより一層の取り組みを示すものとしている。

バイエル、アフリベルセプト硝子体内注射液について、日本で新たに承認申請 - プレスリリース
http://byl.bayer.co.jp/html/press_release/