メディシノバの中間解析結果報告
米国カリフォルニア州に本社を置くメディシノバは、オピオイドの依存症患者を対象とした、MN-166フェーズ2a臨床治験の中間解析結果を2014年8月19日に発表しました。この臨床治験はニューヨーク州精神医学研究所との共同治験であり、コロンビア大学臨床神経生物学教授が主導して実施されているもので、今回の中間解析結果は良好なものとなりました。
今回の中間解析結果の概要とは
今回の中間解析結果として、オキシコドンのもつ鎮痛効果をより高めるという効果が見られたと、同社は発表しています。これは寒冷昇圧試験で証明され、MN-166を投与した患者のMcGill疼痛質問小の合計スコアが低下したほか、疼痛スケールや苦痛スケールの平均スコアが低下したという結果が表れました。
さらに、同治験を通じてMN-166はオピオイド/麻薬系鎮痛剤であるオキシコドンの依存に対して、有益な効果が現れたことが判明しました。主要な検査項目である渇望度の評価につき、MN-166を投与することによって、コカイン、タバコ、ヘロインといった薬物や嗜好品に対する渇望の欲求が顕著に軽減したのです。この点は、オピオイド依存患者が回復期においてこのMN-166を投与することで麻薬の再使用を防止することが期待され、大きな発見であるとコロンビア大学の教授は述べています。

メディシノバ 最新情報
http://www.medicinova.jp/pdf/irnews/08192014MN166opioid.pdf