1日1回1錠の服用で抗レトロウイルス療法を可能に
ヤンセンファーマ株式会社は、8月21日、HIV-1感染症治療薬・抗ウイルス化学療法剤の日本における製造販売承認申請を行ったと発表した。
同剤は、1日1回1錠の服用で抗レトロウイルス療法を可能にするとされる薬剤。長期服薬における患者の負担軽減が期待される。
米国ギリアド・サイエンシズ社が開発
同剤は、リルピビリン塩酸塩・テノホビルジソプロキシルフマル酸塩・エムトリシタビンの3成分を配合したフィルムコーティング錠。米国ギリアド・サイエンシズ社により開発された。
HIV-1感染症治療薬の治療経験がない成人HIV-1感染症に対する治療薬として、2011年8月に米国にて承認。2014年7月までに、HIV-1感染症治療薬の既治療患者に対する治療薬として、欧州・米国などで適応が追加されている。
長期服薬における患者の負担軽減が期待できる
ヤンセンは、海外承認審査資料に基づいて、日本国内における製造販売承認申請を実施。HIV-1感染症治療薬の治療経験がない成人HIV-1感患者、およびHIV-1感染症治療薬の既治療患者に対する治療薬として、申請を行った。
同剤が承認された場合、抗HIV治療ガイドライン2014年3月版で提唱されている抗レトロウイルス療法を、1日1回1錠の服用で行うことが可能となる。長期服薬における患者の負担軽減が期待できると、同社はしている。

HIV-1感染症治療薬 製造販売承認申請のお知らせ - プレスリリース
http://www.janssen.co.jp/public/rls/news/4444