「スポットケム バナリストSI-3610」の専用試薬
アークレイ株式会社は、移動式遠心方式臨床化学分析装置「スポットケム バナリストSI-3610」の新しい専用試薬「スポットケム バナリストCysC(シスタチンC)」を8月28日に発売する。
同試薬は、シスタチンC測定試薬。腎機能検査に使用する検査キットであり、簡便かつ迅速な検査でクリニックにおける早期腎機能障害の診断・治療をサポートする。
(画像はプレスリリースより)
優れた診断マーカー、シスタチンC
シスタチンCは、腎機能を知る上で重要な指標だ。糖尿病腎症やIgA腎症2などの慢性腎臓病(CKD)や、早期腎機能障害の優れた診断マーカーとして、その有用性が認められている。
従来の腎機能検査で使用されてきた血清クレアチニンが、食事や筋肉量、また運動の影響を受けやすいのに対し、シスタチンCはそれらの影響を受けにくい。また軽度の腎機能低下でも血中濃度が上昇するため、血清クレアチニン測定では検出できない早期腎機能障害の診断にも役立つ。
「スポットケム バナリストCysC」は、そんな早期腎機能障害の診断・治療をサポートするための試薬だ。
即時検査へのニーズは高まっている
近年、慢性透析療法を導入する患者の数が著しく増加しており、その数は全国で約30万人に上るという。その対策として、腎機能障害の早期診断・治療開始が不可欠とされており、糖尿病専門クリニックなどでも、即時検査へのニーズは高まっている。
同試薬は、血液(全血・血漿)を試料として、全自動で簡便かつ迅速にシスタチンCを測定することができる。クリニックなどでの即時検査に役立つと、同社はしている。

早期腎機能障害の診断・治療をサポート~クリニック向け即時検査装置の新しい専用試薬を発売~ - プレスリリース
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