田辺三菱製薬が英国の製薬会社と共同研究契約を締結
田辺三菱製薬は、イギリスのアストラゼネカ社との間で、糖尿病性腎症に関して、研究の初期段階における創薬を推進する3年間の共同研究契約を締結したことを2014年8月20日に発表しました。
今回の共同研究契約の内容とは
この共同研究の目的は、糖尿病性腎症の治療につながる新しい低分子医薬品を競争力あるスピードで創製することです。今回の共同研究契約は包括的な提携契約となっており、今後も継続的に研究内容・成果について検討を重ね、追加や変更についても検討されることとなっています。
慢性腎臓病患者にとって糖尿病性腎症は中心的な疾患であり、糖尿病を20年以上罹患している患者の半数が発症するという調査結果があります。この病気が重症化し、腎機能の低下、さらに末期腎不全に至ってしまうと、心不全の発症率及び死亡率が大幅に高まる大変リスクの高い病気です。
田辺三菱製薬では糖尿病と腎疾患を重点疾患領域として位置づけており、すでに京都大学大学院医学研究科と腎疾患について共同研究を行っています。今回のアストラゼネカ社との提携についても、同社の重点領域をより一層強化するために行われたものです。

田辺三菱製薬 ニュースリリース
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