塩野義製薬が株主のViiV社が開発
塩野義製薬株式会社は、HIV感染症治療薬「Triumeq」について、同剤を開発中の英ViiV Healthcare Ltd.(以下ViiV社)が米国食品医薬品局から同剤の承認を取得したと発表した。
塩野義製薬は、ViiV社の株主。米国食品医薬品局は2014年8月22日付で同剤を承認している。
HIV患者の服薬利便性を向上
「Triumeq」は、ドルテグラビルに核酸系逆転写酵素阻害薬であるアバカビルおよびラミブジンを配合したHIV感染症治療薬。
現在のHIV感染症治療においては、抗HIV薬による長期間の多剤併用療法が標準的な治療法となっている。しかし同剤は、1日1回1錠の服用で治療を行うことが可能であるため、HIV患者の服薬利便性を向上させるとともに、長期の服薬遵守への貢献も期待されている。
新たな治療選択肢がいち早く提供されるよう
今回の行われた「Triumeq」の承認申請にあたっては、「Tivicay」の第3相臨床試験の結果が主なデータとして提出された。「Triumeq」の承認により、米国で「Tivicay」を必要とするHIV患者の服薬利便性改善も期待される。
塩野義製薬は、ViiV社の株主として、世界中のHIV患者に新たな治療選択肢がいち早く提供されるよう、今後もViiV社の経営に参画し、「Triumeq」の価値最大化に貢献するとしている。

配合剤(Triumeq)の米国における承認取得に関するViiV社の発表について - プレスリリース
http://www.shionogi.co.jp/company/news/