65歳以上の成人に対し広く推奨
ファイザー株式会社は、米国ファイザー社が、2014年8月13日、米国疾病管理予防センター(CDC)の予防接種諮問委員会(ACIP)が、65歳以上の成人に対し、プレベナー 13(13価肺炎球菌結合型ワクチン:以下、PCV13)を、ワクチンに含まれる13血清型による肺炎を含む肺炎球菌感染症予防のため、広く推奨すると決定したことを発表しているという。
プレベナー13
プレベナー13は、世界で最も広範囲で使用される肺炎球菌結合型ワクチン(PCV)。
プレベナー13は、2009年12月に乳幼児を対象として初めて欧州で承認され、現在、米国と日本を含む世界の120か国以上で乳幼児への適応が承認されている。 さらに、2014年8月現在、プレベナー13は 90か国以上で50歳以上の成人を対象に承認されており、米国と欧州では、6歳から17歳の小児および青年期を対象として承認されている。
推奨決定内容
ACIPによる、今回の推奨決定内容は、下記のとおりだ。肺炎球菌ワクチンの接種歴が無い、もしくは不明の65歳以上の成人は、PCV13をまず接種し、その後肺炎球菌多糖体ワクチン(以下、PPSV23)を接種。 PCV13の接種歴が無く、かつPPSV23を1回以上接種したことがある65歳以上の成人は、PCV13を接種。
ACIPおよびCDC 所長が今回の推奨改定を承認した場合、65歳以上の成人に対するPCV13の推奨については、2018年に再評価を行い、必要に応じて内容が改定される。
ワクチンの接種間隔を含むACIPの推奨は、今後、CDC所長と米国保健福祉省に報告され、その内容が検討および承認される。CDC所長と米国保健福祉省の承認が得ることができたら、推奨内容は「週刊疾病率死亡率報告」MMWR(Morbidity and Mortality Weekly Report)に掲載される。
肺炎球菌性肺炎
肺炎球菌性肺炎は米国で最もよく見られる細菌性の市中肺炎で、毎年90万人もの国民がこの病気にかかり、そのうち半分近い人が入院に至る。 また、米国の50歳以上の成人、約44万人が肺炎球菌性肺炎に毎年かかり 、約2万5千人が肺炎球菌性の疾患で死亡しているという現状だ。
ファイザー社は、
プレベナー13の接種を通じて高齢者のワクチン血清型による肺炎球菌性肺炎への罹患を予防し、その結果、重要な公衆衛生上のメリットがもたらされるものと思います。(ニュースリリースより引用)
とコメントしている。

ファイザー株式会社 ニュースリリース
http://www.pfizer.co.jp/pfizer/company/press/2014/