ロシュ社が一律early PoC段階で全製品の導入につき第一選択権を取得
2014年8月28日、中外製薬株式会社(以下、中外製薬)は2001年に同社がF. ホフマン・ラ・ロシュ社(以下、ロシュ社)と締結した戦略的アライアンスに基づく自社製品導出契約の一部を変更したと発表した。
同契約は中外製薬と日本ロシュの合併に伴い、ロシュ社グループが有する開発候補品の日本における開発および販売権について中外製薬が第一選択権を保有し、一方でロシュ社は中外製薬が有する開発候補品の海外(韓国を除く)における開発および販売権について第一選択権を保有するというものであった。
今回の変更に伴い、ロシュ社は日本、韓国、台湾を除く全世界において中外製薬全製品の導入に関し、一律にearly PoC段階で第一選択権を保有することとなる。
(画像は中外製薬ホームページより)
early PoCまでのグローバル開発実現に向け、資源を集中
両社のこれまでの契約により、中外製薬が創製した国産初の抗体医薬品「アクテムラ」は100カ国以上で承認を取得している実績がある。
今回の契約変更により、中外製薬はearly PoCまでのグローバル開発実現に向け、資源を集中することが可能となった。また、引き続きロシュ社の開発力と販売力を活用し、海外市場における製品のポテンシャルを最大化することが期待できるとしている。

中外製薬とロシュ社による戦略的アライアンスに基づく自社製品導出契約の一部変更について
http://www.chugai-pharm.co.jp/news/