積水化成品による新たな輸送容器の開発
積水化成品工業株式会社は、常温で多温度帯の商品の輸送を可能とする、「多温度帯管理輸送容器」を開発したと2014年8月11日に発表しました。
(画像はプレスリリースより)
今回の開発の背景とは
近年輸送対象となる品物の多様化により、輸送形態の多様化が進んでいます。その中で、温度管理を必要とする輸送に関しても効率化やコストの削減が要求されており、同社ではこうしたニーズに対応するべく、常温輸送において、ひとつの容器で多温度帯に対応することができる輸送容器を開発しました。
これまでは冷蔵品などの輸送にはそれぞれの温度帯を管理するための車両や容器が必要でしたが、この多温度帯管理輸送容器を用いれば、常温輸送において、ひとつの容器で冷蔵だけではなく、冷凍、常温とそれぞれの温度帯を管理することができます。
また、作業性やこの容器のセッティング、輸送の効率性に考慮した容器設計がなされているので、この容器の輸送に関わる資材を含めたコストの削減も期待されています。
医薬品の中には適切な温度管理が必要なものも多く、血液製剤や生物学的製剤などは厳重に温度管理がなされなければいけません。他方で、要求される温度帯は血漿の場合マイナス20度以下、赤血球の場合は2-6度と異なるのが現状です。この容器を使えばこうした異なる温度帯での保存が要求される医薬品の輸送もより効率的になります。

積水化成品工業 プレスリリース
http://www.sekisuiplastics.co.jp/