米国での商業化に関する戦略的な提携
第一三共株式会社と、米Charleston Laboratories Inc.の子会社LOCL Pharma Inc.は、制吐剤配合麻薬性鎮痛剤「CL-108」について提携を行うと発表した。
同剤は、疼痛治療剤ヒドロコドンの副作用軽減に貢献できる薬剤。今回の提携は、同剤の今後の開発と米国での商業化に関する戦略的なもの。
現在は第3相臨床試験段階
「CL-108」は、ヒドロコドン7.5mg、アセトアミノフェン325mg、プロメタジン12.5mgの配合錠。
このうちヒドロコドンは疼痛治療剤として、米国で既に年間1億3000万件以上処方されている。しかし、その約30%でオピオイド誘発性の悪心が、15%で嘔吐がみられる。「CL-108」は、こうした副作用の負担軽減に貢献できる薬剤だと考えられている。
「CL-108」は、オピオイド誘発性悪心・嘔吐の低減、そして中等度から重度の急性疼痛の低減を目指し、現在は第3相臨床試験段階にある。
独占的な商業化に関する権利を獲得
今回行われる提携により、第一三共は「CL-108」の米国における独占的な商業化に関する権利を獲得する。同社は、契約一時金として1億米ドル、今後短期間に発生するマイルストンとして1億米ドル、申請と承認に関連したマイルストンとして最大4.5億米ドルを支払うという。
米Charleston社は、同剤の製品供給に責任を持つとともに、米国におけるコ・プロモーションの権利を有するとしている。

Charleston Laboratories社との制吐剤配合麻薬性鎮痛剤に関する開発販売契約締結のお知らせ - プレスリリース
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