今回の出資概要
大鵬薬品工業株式会社は、アメリカRemiges Venturesが設立したRemiges BioPharma Fund, LPに対して、最大累計で3,000万米ドル(約30億円)の出資を決定したことを2014年7月23日に発表しました。これにより同社ではがん創薬力の強化を狙います。
同社の狙いとは
同社は今回の出資を通じて、欧米の研究所、大学、そして成長初期段階のベンチャーとの間でオープンイノベーションのためのプラットフォームを築くことを計画。その背景には製薬企業における開発戦略の柱がバイオベンチャーが起源となっている医薬品である点を挙げることができます。
今後はRemiges Fundにおいて、日米の国境を越えたチームが、最新の技術知見が集積されている欧米のベンチャーコミュニティーとネットワークをより強固に築くことによって、より多くの革新的なテクノロジーにアクセスすることができるというのが同社の考え。
同社ではすでに茨城県つくば市に創薬の基礎研究のためのセンターを有し、アメリカ・ヨーロッパ・アジアに開発拠点を設けて、多様なメカニズムを持っている抗がん剤の創出に注力している一方で、設置同ファンドとの連携を通じて、目利き力をもった同社の人材育成に取り込むことで、より一層創薬力を高めていくことを表明しています。

大鵬薬品工業 プレスリリース
http://www.taiho.co.jp/