化膿性炎症を伴うざ瘡および表在性皮膚感染症の適応
2014年7月23日、マルホ株式会社は厚生労働省に対し、オゼノキサシンを含有する外用抗菌薬の製造販売承認申請を行ったと発表した。申請は同剤の化膿性炎症を伴うざ瘡と表在性皮膚感染症を適応としている。
オゼノキサシンは好気性グラム陽性菌、陰性菌および嫌気性菌に対し、強い抗菌作用と広い抗菌スペクトラムを有するため、特にざ瘡の原因菌であるアクネ菌、とびひの原因菌となる黄色ブドウ球菌に対して抗菌活性が高い。同社はオゼノキサシンを創製した富山化学工業株式会社とともに外用抗菌薬の共同開発を進めてきた。
(画像はマルホ株式会社ホームページより)
“病気”という認識が薄い「ざ瘡」
「ざ瘡」は一般的に「にきび」といわれており、毛穴に皮脂が詰まることで毛嚢や脂腺に炎症を生じる皮膚疾患であるにもかかわらず、一般用医薬品、医薬部外品・薬用化粧品によるセルフケアが広く行われている。
同社は既にざ瘡の治療における内服抗菌剤として経口用ペネム系抗生物質製剤「ファロム錠150mg・ファロム錠200mg」を販売している。また2014年3月には尋常性ざ瘡の治療薬として、過酸化ベンゾイルを有効成分とした外用薬についても承認申請を行っている。

化膿性炎症を伴うざ瘡および表在性皮膚感染症 に対する新たな外用抗菌薬を承認申請
http://www.maruho.co.jp/release/