米国Active Motif社と共同で
タカラバイオ株式会社は、米国Active Motif社と協業契約を締結、DNA - タンパク質相互作用解析サービスを7月25日より共同で開始した。
このサービスは、両社が持つ技術を組み合わせ、新しい研究領域・エピジェネティクスの有益な解析手段になることが期待されている。
新しい研究領域、エピジェネティクス
近年、iPS細胞や疾患メカニズム研究などにおいて、新しい研究領域として注目されているエピジェネティクスとは、塩基配列に依存しない遺伝子発現の多様性を生み出す仕組みのこと。分子生物学において、一大領域を形成しつつある。
Active Motif社は、クロマチン免疫沈降の技術を有する。クロマチン免疫沈降とは、研究対象のタンパク質に対する抗体を用いて、特定のタンパク質が結合するDNA配列とその部位を解析する方法。細胞を生きたまま解析できるという利点があり、次世代シーケンサーでの解析と組み合わせることで、このエピジェネティクスの網羅的な解析が可能となる。
有益な解析手段となることが期待
一方タカラバイオは、次世代シーケンシング技術を有する。今回両社が共同で開始したサービスは、両社の技術を組み合わせることで精度良く解析が行われることから、エピジェネティクスの研究において有益な解析手段となることが期待される。
タカラバイオは、今後もエピジェネティクス研究における新製品・サービス開発を積極的に進め、バイオ産業支援事業の売り上げ拡大を目指すとしている。

米国Active Motif社の次世代シーケンサーを用いたDN - タンパク質相互作用解析サービスを開始 - プレスリリース
http://www.takara-bio.co.jp/news/2014/07/24.htm