米国メルク社が開発中の過活動膀胱治療薬
杏林製薬株式会社は、米国メルク社が開発中の過活動膀胱治療薬「ビベグロン」について、同社とライセンス契約を締結した。
この契約により杏林製薬は、同剤の日本国内における独占的な開発権及び製造販売権を取得した。
尿意切迫感・頻尿・切迫性尿失禁を改善
「ビベグロン」は、メルク社により創製された、1日1回投与の過活動膀胱治療薬。膀胱のβ3受容体に作用し、蓄尿期におけるノルアドレナリンによる膀胱弛緩作用を増強し膀胱容量を増大させることで、過活動膀胱における尿意切迫感・頻尿・切迫性尿失禁の症状を改善する。
同剤は日本国内及び海外においてPh2bまでの臨床試験が、既にメルク社によって終了している。杏林製薬は、日本国内におけるPh3臨床試験を実施し、開発を進める予定だという。
泌尿器科領域のプレゼンス向上を図るべく
杏林製薬は、呼吸器科・耳鼻科・泌尿器科を重点化するFC戦略を推進している。特に重点領域である泌尿器科領域における製品ラインナップ拡充・プレゼンス向上を図るべく、今回のライセンス契約締結は行われた。
この契約により杏林製薬は、同剤の日本国内における独占的な開発権及び製造販売権を取得。メルク社には、契約一時金及び売り上げに応じた一定比率のロイヤリティを含むマイルストーンペイメントを支払うとしている。

米国メルク社との過活動膀胱治療薬「ビベグロン」の国内ライセンス契約締結について - プレスリリース
http://www.kyorin-gr.co.jp/news/