業界初のシステムを搭載
日本アルコン株式会社は、白内障手術装置「CENTURION VISION SYSTEM」を、7月22日より発売する。
同製品は、手術中に変化する灌流圧を自動的かつ継続的にモニタリングする、業界初のシステムを搭載。眼内圧の変動による術中のリスクを低減させる、手術の安全性と効率性の向上に寄与するという。
(画像はプレスリリースより)
白内障、80歳代での罹患率は100%
白内障では、水晶体が濁り、眼球壁の最内層にある網膜に光が届きづらくなるといった症状が起こる。現在、世界における失明原因は、白内障が51%と全体の半数以上を占めている。世界全体では、2000万人もの人々が白内障が原因で失明しているという。
日本における白内障による失明率は、眼科医療の発達により3.8%にとどまっている。しかし、年間の白内障手術件数はおよそ130万件に及び、この数は全ての外科手術件数の中でも最も多いという。白内障は、80歳代での罹患率が100%とされており、高齢化社会が進む日本では今後も患者数の増加、そして手術数の増加が見込まれている。
濁って硬くなった水晶体を砕いて吸引
白内障手術は、濁って硬くなった水晶体を砕いて吸引し、そこへ眼内レンズを挿入するというプロセスを持つ。白内障手術装置「CENTURION VISION SYSTEM」の基本的機能は、超音波の振動による硬くなった水晶体の粉砕、砕いた水晶体の吸引、灌流液注入による眼内圧保持、となっている。
同社は、今後も白内障手術領域におけるイノベーションリーダーとして、眼科医をサポートするとしている。

次世代白内障手術装置CENTURION VISION SYSTEM 7月22日発売 - プレスリリース
http://www.alcon.co.jp/docs