医療用医薬品の市場調査結果発表
総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済は、医療用医薬品について国内市場の動向を調査し、その結果を2014年7月22日発表した。全6回に渡る調査のうち、今回は2回目の調査で小児科領域、疼痛領域、多発性硬化症治療剤、任血症治療剤、中枢神経領域など、6つの領域の市場調査結果を「2014医療用医薬品データブック No.2」にまとめた。
調査結果概要
調査結果によれば今後注目される市場として抗うつ剤市場がある。抗うつ剤市場においては今後新しい作用機序の製品実績の拡大、プロモーションによる治療患者数の拡大、そして新薬の登場があれば、市場は拡大すると予測している。また、併用療法の広がる可能性も高く、2022年の同市場規模は2013年と比べて28.4%増の1,510億円になると予測している。
また、慢性疼痛治療剤に関しては2013年市場規模が前年比で24.8%増え、866億円となった。このきっかけとなったのが1999年の「ノイロトロピン」の帯状疱疹後疼痛への適用拡大である。これにより新しい市場が形成された。また、2011年には「リリカ」が同じく帯状疱疹後疼痛の適応で市場に参入し市場が急成長している。この背景にはスマートフォンやパソコンなどの普及に伴う腰痛肩こりの増加を挙げることができる。

富士経済グループ プレスリリース
http://www.group.fuji-keizai.co.jp/