投与群全てにおいて用量依存的な改善
2014年7月9日、サノフィはRegeneron Pharmaceuticals, Inc.とともに、開発中のモノクロナール抗体「dupilumab」における第2b相用量範囲探索試験の結果が肯定的なものであったと発表した。
同試験は、局所外用薬により十分にコントロールできなかったか、または局所治療が適用とならなかった中等度から重度のアトピー性皮膚炎患者380例を対象に行われた。
対象者を投与タイミングと投与量の組み合わせごとに5つのdupilumab投与群またはプラセボ群のいずれかに無作為に割り付け、主要評価項目であるベースラインから16週までの湿疹面積・重症度指数スコアの平均変化率を調べたところ、5つのdupilumab投与群全てにおいて用量依存的な改善が見られたという。
初期の4つの臨床試験結果は同日付でNew England Journal of Medicine(NEJM)に掲載された。
(画像はサノフィ ホームページより)
アトピー性皮膚炎、喘息、および鼻ポリープを対象に開発中
同剤は、中等度から重度のアトピー性皮膚炎の原因に関与するサイトカインIL-4およびIL-13に対し、それらのシグナル伝達を阻害する共通のIL-4Rαサブユニットに向けられる完全ヒトモノクロナール抗体だ。
現在サノフィらによって、アトピー性皮膚炎、喘息、および鼻ポリープを対象に共同開発中となっており、臨床開発段階を迎えている。

サノフィ株式会社
http://www.sanofi.co.jp/l/jp/ja/index.jsp