ポスターならびにオーラルプレゼンテーションによる発表
2014年7月11日、武田薬品工業株式会社は2014年7月12日から17日までデンマークで開催される国際アルツハイマー病学会にて、Zinfandel Pharmaceuticals(ジンファンデル社)とともにTOMMORROW試験の最新データを発表することを明らかにした。
同社らが進めるTOMMORROW試験は、認知機能が正常な高齢者を対象とした5年以内のアルツハイマー病発症リスクを予見する評価手法を検証するとともに、それにより発症リスクが高いとされる高齢者に低用量 AD-4833(一般名:ピオグリタゾン)を投与して同疾患の発症遅延効果を評価することを目的とした臨床第3相試験だ。
国際アルツハイマー病学会ではポスターならびにオーラルプレゼンテーションで試験データの発表を行う。
(画像は武田薬品工業株式会社ホームページより)
バイオマーカーによる発症リスクの予見をめざす
同社らによる臨床第3相試験は2013年8月より開始された。バイオマーカーとして、脂質代謝やコレステロール代謝の調節に重要な役割を果たすアポリポタンパク質Eの遺伝子多型に注目し、これらにTOMM40遺伝子を加えることで、発症リスクの予見精度を高められることが期待されている。

国際アルツハイマー病学会における新たなアルツハイマー病研究開発データの発表について
http://www.takeda.co.jp/news/files/20140711_jp.pdf