開発に期待が寄せられていた
クラシエ製薬株式会社は、住友化学株式会社と共同開発した疥癬治療外用薬「スミスリンローション5%」を2014年、8月22日に発売する。
同剤は、家庭用殺虫剤原薬および一般用医薬品原薬としての評価が以前から高く、ヒト疥癬治療薬としての開発に期待が寄せられていた。
(画像はプレスリリースより)
感染力が極めて強いヒゼンダニ
疥癬は、ヒゼンダニ(疥癬虫)が皮膚角質層に寄生することにより発症する、皮膚感染症。主に肌と肌が直接触れ合うことでヒトからヒトへと感染し、特異的な皮疹と痒みを伴う。また、免疫力の低下している状態で感染した場合、角化型疥癬と呼ばれる重症型に至ることもある。感染力が極めて強いため、集団発生を防ぐための感染対策が必要とされている。
同剤は、家庭用殺虫剤原薬および一般用医薬品原薬としての使用実績があり、その有効性と安全性に対する評価は高い。そのため、日本皮膚科学会の「疥癬診療ガイドライン(第2版)」においても、ヒト疥癬治療薬としての開発に期待が寄せられていた。
有効かつ安全性の高い新たな疥癬治療法に
クラシエ製薬と住友化学は、医療現場の期待に添うべく2009年12月に共同開発することに合意。2014年3月には、疥癬治療外用薬として同剤の製造販売承認を取得した。
両社は、同剤が有効かつ安全性の高い新たな疥癬治療法の一助となり、その用法の利便性から患者及び医療従事者の負担軽減にも寄与するとしている。

疥癬治療外用薬「スミスリンローション5%」 新発売のお知らせ - プレスリリース
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