カナダ保健省の審査が行われていた
大日本住友製薬株式会社は、同社の米国子会社が抗てんかん剤「APTIOM(TM)」について、カナダ保健省より承認を取得したと発表した。
同剤は、電位依存性のナトリウムチャネル阻害薬。カナダにおける承認申請は、2013年9月に受理され、カナダ保健省の審査が行われていた。
電位依存性のナトリウムチャネル阻害薬
てんかんは、脳内神経細胞からの電気刺激の異常放電を伴う再発性の発作による慢性的な神経障害を特徴とする。部分てんかん発作の場合、これらの電気的活動による異常放電は、脳の特定の領域から始まるが、広範囲に広がる可能性があり、異常部位によって様々な症状を呈する。
「APTIOM(TM)」は、電位依存性のナトリウムチャネル阻害薬。部分てんかん発作の併用療法を適応症として、承認された。 ポルトガルの株式非公開の製薬企業BIAL-Portela & Ca, S.A.が研究開発を行い、その後サノビオン・ファーマシューティカルズ・インクが米国およびカナダにおける開発・販売権を取得している。
18歳以上の部分てんかん発作の併用療法を対象
今回の承認を取得した大日本住友製薬の子会社は、同社の米国子会社サノビオン・ファーマシューティカルズ・インクの子会社にあたる、サノビオン・ファーマシューティカルズ・カナダ・インク。
「APTIOM(TM)」については、18歳以上の部分てんかん発作の併用療法を対象として、カナダ保健省の審査が行われていた。

抗てんかん剤「APTIOM(TM)」のカナダでの承認取得について - プレスリリース
http://www.ds-pharma.co.jp/pdf_view.php?id=613