NEDOとLSIメディエンスの共同開発
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、同機構のプロジェクトにおいてLSIメディエンスがヒトiPS細胞由来の心筋細胞を用いている医薬品における心循環器系の副作用を評価するシステムを開発したと発表しました。
医薬品の副作用に関しては開発過程において動物由来の細胞や実験動物を用いることで評価するのが通例ですが、ヒトiPS細胞由来の心筋細胞を用いることで、従来よりも正確にヒトへの副作用に対する評価が可能となります。LSIメディエンスでは、2014年7月には今回開発したシステムを用いた受託試験サービスを開始する予定です。
当該サービスを通じて不整脈や心不全などの副作用を引き起こすリスクを高精度に予測することによってより安全な新薬開発に資することが期待されています。
(画像はプレスリリースより)
今回開発されたシステムの特徴
今回開発したシステムの特徴としては、新たに開発された測定用の恒温CO2インキュベータに測定装置の計測部分を格納して、安定的なデータ取得を実現することができるようになりました。そして、スループット向上を目的として、最大8連のセルに培養したiPS-CMを用いることで多検体の同時測定ができるようになったことが特徴といえます。

新エネルギー・産業技術総合開発機構 プレスリリース
http://www.nedo.go.jp/