OTC医薬品として日本で初めて
田辺三菱製薬株式会社は、 「セレキノンS」を、7月10日より九州・沖縄地区の薬局・ドラッグストアにて発売する。
同剤は、OTC医薬品として日本で初めて「過敏性腸症候群(IBS)の再発症状改善」の効能を取得した薬剤。
(画像はプレスリリースより)
セルフメディケーションに新しい治療の選択肢を
IBSは、腸に器質的な病変がないにも関わらず、ストレスなどの原因により下痢や便秘などの便通異常が慢性的に繰り返される疾患。
同社が行ったIBS患者を対象とした調査では、この疾患の日常生活への影響として「仕事への悪影響」や「気分が落ち込む」といった回答が上位に挙げられている。しかし、多くの患者が病気であるという認識がないため、受診率が低く、繰り返す症状に悩まされているという。
こうしたIBS患者のQOL改善に貢献するのが、「セレキノンS」だ。同剤は、同社が開発した「トリメブチンマレイン酸塩」を配合する、OTC医薬品。腸の運動を調節することにより、ストレスによって繰り返す下痢や便秘といったIBSの症状を改善する。IBS患者に対し、セルフメディケーションにおける新しい治療の選択肢を提供するとしている。
ブランドサイトを通じて適正使用のための情報発信
「セレキノンS」は、要指導医薬品。適正使用のため、発売から原則3年間は、薬剤師の対面による情報提供や指導を通じた販売が、義務付けられる。
同社は同剤の発売にあたり、薬剤師による購入時の情報提供をサポートするほか、ブランドサイトを通じて適正使用のための情報発信を行う。また8月からは、福岡県を中心にテレビCMの放映や交通広告を実施、疾患啓発に努めるとしている。

-日本初の「過敏性腸症候群(IBS)の再発症状改善薬」-「セレキノンS」 新発売(九州・沖縄地区限定) - プレスリリース
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