新たな爪白癬治療剤
東京都文京区に本社を置く科研製薬は、爪白癬治療剤につき、皮膚糸状菌(トリコフィトン属)による爪白癬の効能及び効果について、厚生労働省より製造販売承認を受けたことを2014年7月4日発表しました。商品名は「クレナフィン(R)爪外溶液10%」で、一般名はエフィナコナゾールとなります。
本剤の特徴とは
本剤は新規トリアゾール系化合物である、エフィナコナゾールを主成分としており、この成分は科研製薬が創製したものです。エフィナコナゾールは真菌の細胞膜を構成する成分であるエルゴステロールの生成分を阻害することで、抗真菌活性効果が期待される、日本発の外用爪白癬治療剤です。
本剤の開発にあたっては、2つの国際共同治験がなされ、1日1回塗布した場合の有効性・安全性が確認され、その結果2012年10月に製造販売承認申請を行いました。
科研製薬では、今回の承認を受け、外用爪白癬治療剤という新しい治療の選択肢を提供することを通じて、患者のクオリティ・オブ・ライフの向上に貢献していくことを表明しています。

科研製薬 プレスリリース
http://www.kaken.co.jp/