てんかん患者向けに国内で初めての注射剤
2014年7月4日、大塚製薬株式会社とユーシービージャパン株式会社は「イーケプラ点滴静注500mg」の国内における製造販売承認を取得したと発表した。
同剤は抗てんかん薬「イーケプラ」の注射剤。これにより乳幼児から高齢者まで、経口投与が一時的に困難な患者に対し「イーケプラ」の継続した治療が可能になる。長期の治療が必要となるてんかんの薬物治療においては胃腸障害や手術などで一時的に経口投与が必要になるケースがあり、注射剤の開発が期待されていた。
「イーケプラ」は1980年代初期にユーシービー社が発見した中枢作用物質で、現在は100以上の国・地域で承認され、日本でも10万人に使用されている。
(画像はニュースリリースより)
小児期と高齢期の発症率が特に高いてんかん治療に有効
てんかんは小児期と高齢期の発症率が特に高い。継続して抗てんかん薬を服薬しなければ発作を起こす可能性が増すため、患者の状態に応じて服薬が常に可能であることが望ましい。
100人に1人が発症すると言われており、国や地域によって性別や人種による発症率に大きな違いはない。日本には約100万人のてんかん患者がいるとされている。

「イーケプラ点滴静注500mg」 国内承認取得 4歳以上のてんかん患者さんの服薬継続に寄与
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