血栓に直接アクセス、迅速な血管の再開通が期待
コヴィディエンジャパン株式会社は、次世代型血栓除去デバイス「Solitaire FR」を、7月1日に発売した。
「Solitaire FR」は、急性期虚血性脳梗塞において血流の再開通を図る目的で使用する、血栓除去デバイス。血栓に直接アクセスし、迅速な血管の再開通が期待できるという。
物理的に血栓を除去する血管内治療
脳梗塞は、血栓などにより脳内の血管が途絶することで、血流が途絶え、脳が徐々に壊死する疾患。厚生労働省の発表によると、2012年には71962名が脳梗塞により死亡している。また、生命に関わるのみならず、発症後に重い後遺症を残すこともある。
近年における脳梗塞の治療は、血栓を溶かす薬剤「t-PA」を用いた血栓溶解療法を基軸としている。しかし「t-PA」の有効性は、脳梗塞発症から4.5時間以内の投与と、脳出血のリスクがないことを条件となる。そのため、多くの患者が「t-PA」治療の適応外となり、医師がカテーテルおよび血栓除去デバイスを使用して、物理的に血栓を除去する血管内治療を施しているのが現状だ。
新しい選択肢となりうる、次世代型血栓除去デバイス
「Solitaire FR」は、脳血管内治療における機械的血栓回収療法の新しい選択肢となりうる、次世代型の血栓除去デバイス。
同デバイスは、血行再建と血栓回収機能が一体化した、スリットの入った自己拡張型の筒状の形状を持つ。そのため、血栓に直接アクセスし、迅速な血管の再開通が期待できるという。

コヴィディエン、次世代血栓除去デバイス「Solitaire FR」販売開始 - プレリリース
http://www.covidien.co.jp/wpcms/