医療現場における利便性を考えて開発
2014年6月27日、大塚製薬株式会社は有効成分レボカルニチン(フリー体)を使用した「エルカルチンFF錠」の国内承認を取得したと発表した。
同剤はカルニチン欠乏症治療薬。1990年に発売された「エルカルチン錠」、2013年に発売された「エルカルチンFF内用液10%」と「エルカルチンFF静注1000mg」に続くものだ。
「エルカルチン錠」は塩化物であることから、錠剤から内用液剤に変更する場合やその逆の場合、投与量の換算をして処方をしなければならず、医療現場に負担がかかっていた。今回承認された「エルカルチンFF錠」にはレボカルニチン(フリー体)が使用されているため、投与量換算の必要がない。
(画像はニュースリリースより)
患者の状態により使い分けられる3製剤
有効成分を同じくする「エルカルチンFF錠」、「エルカルチンFF内用液10%」、「エルカルチンFF静注1000mg」が揃うことにより、さまざまな状況下にあるカルニチン欠乏症患者へのスムーズな対応が可能となった。
錠剤が飲めない患者には「エルカルチンFF内用液10%」、経口摂取ができない、または急性期の脳症、高アンモニア血症等を引き起こしている患者には「エルカルチンFF静注1000mg」で対応する。

3製剤の有効成分を揃えて医療現場のニーズに応えるカルニチン欠乏症に「エルカルチンRFF錠」剤形追加の国内承認取得
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