6月20日付で承認取得
久光製薬株式会社は、経皮吸収型持続性疼痛治療剤「フェントステープ」の「慢性疼痛」効能追加に関する承認を、2014年6月20日付で取得したと発表した。
同剤は従来、「中等度から高度の疼痛を伴う各種癌における鎮痛」を効能効果として発売されていた。今後は、「慢性疼痛」の効能が追加される。
協和発酵キリン株式会社と共に
同社は2010年4月、「中等度から高度の疼痛を伴う各種癌における鎮痛」を効能効果として、日本国内において「フェントステープ」の承認を取得した。同年6月より協和発酵キリン株式会社と製品流通・情報の提供および収集活動を実施している。
同剤は、オピオイド鎮痛剤から切り替えて使用する。通常は、成人に対しては胸部・腹部・上腕部・大腿部等に貼付し、1日ごとに貼り替える。 初回貼付用量は、本剤貼付前に使用していたオピオイド鎮痛剤の用法・用量を勘案して、1mg・2mg・4mg・6mgのいずれかの用量を選択することになっている。
有効性および安全性を確認
今回の承認取得にあたり同社は、同剤を1日1回投与した際の中等度から高度の「慢性疼痛」を対象とした臨床試験を実施。有効性および安全性を確認したという。
同社は、協和発酵キリンと共同で同剤の販売を行い、適切な情報提供を通じ癌性疼痛および慢性疼痛に苦しむ患者のQOL向上に一層貢献していくとしている。

経皮吸収型持続性疼痛治療剤『フェントステープ』 の「慢性疼痛」効能追加に関する承認取得のお知らせ - プレスリリース
http://www.hisamitsu.co.jp/company/pdf/