両社が共同で開発・商業化を進める「シムジア」
アステラス製薬株式会社とユーシービージャパン株式会社は、PEG化抗TNF-α抗体医薬品「シムジア」について、日本で効能・効果追加の申請をしたと発表した。
「シムジア」は、両社が共同で開発・商業化を進める、PEG化抗TNF-α抗体「セルトリズマブ ペゴル」の、日本における製品名。
世界初のPEG化抗TNF-α抗体医薬品
「シムジア」は、世界初のPEG化抗TNF-α抗体医薬品にあたる。同剤は、関節リウマチなど炎症性疾患の発症や悪化に関与するTNF-αに強い親和性を示し、TNF-αの作用を選択的に阻害する。臨床試験において、速やかに症状および徴候が改善されることが、既に確認された。また、関節の骨破壊の進行を抑制することも、明らかになっている。
同剤は、関節リウマチ患者が使いやすい形状に配慮したプレフィルドシリンジであり、患者の自己投与も可能。関節リウマチ患者の症状改善に加え、QOL及びアドヒアランスの向上にも大きな役割を果たすものと期待されている。
関節リウマチ疾患治療の向上により一層貢献
「シムジア」は現在、既存治療で効果不十分な関節リウマチ患者に、使用対象が限定されている。しかし今回の効能・効果追加により、抗リウマチ薬による治療歴がない場合でも関節の構造的損傷の進展が早いと予想される患者には、投与が可能となる。
両社は、同剤の効能・効果追加で、関節リウマチ疾患治療の向上により一層貢献ができるとしている。

抗TNF-α抗体「セルトリズマブ ペゴル(一般名)」 日本での効能・効果追加申請に関するお知らせ - プレスリリース
http://www.astellas.com/jp/corporate/news/